サラを送る その1
2025.11.8
「もうサラがここに居ない」

そう思った後のことは
なんだかよく覚えていなくて。
娘がサラの胸のあたりを
確認してくれたけれど

サラの心臓は
もう動いてなかった

その後は何か
もやがかかった感じで

今から振り返ると、多分、
感情にフタがされてたんだろうなって
思います。
「ママさんには、
多分、無理やろうって
思ったから
何かあった時のことを
調べといた」

送る方法とか、この後のこと、
いくつか提案してくれました。
サラを預けてしまうのでなく
ちゃんとお別れできるとこに
連絡してもらいました。
「今からでも
行けますってことやけど
どうする?」

と、言われましたが
え!あまりにも
急すぎるお別れ…

心の準備が出来ていない…
そう、思ったので
翌日の午前中に
お願いすることにしました
火葬まで
大事なサラの身体を
綺麗に残しておきたかったので
どうすればいいかを
教えてもらいました。
身体の大きさにあった箱に入れて
保冷剤を詰めて冷やす
特にお腹とアゴはしっかり冷やして
水に濡らさなように

ということでした。
サラの身体のサイズにあった
箱がなかったので
プラダンボールで箱を作成。
底に保冷際を敷き詰めて、
お腹とアゴにも保冷剤を当てて
上から毛布をかけました。

サラがウチに来て1番最初に落ち着いた場所、
押入れの奥に敷いてあったもの
寝かせておく場所は
いつも寝ていた押入れが
いいかな、と思ったけれど
少し暗くて寂しい気がしたので
いつも日向ぼっこしてた
観葉植物の近くにしました

夜は私も娘も
サラの近くで寝ました。
朝、目が覚めたら
遮光カーテンの隙間から
朝日が刺してて
植物たちがサラを
守ってくれているような
悼んでくれるような気が
しました

次回の更新に続きます。

